子どもに学ぶ

「子どもに学ぶ」とは

それでも子ども達の行動の意味がとらえられないこともあります。子ども達は自分の思いをわずかな言葉でしか表現してくれません。本当はどんなことを思っていたのか、保育者の理解で本当に良かったのかどうか、疑問に思う事もあります。それでも私達保育者は、もっともっと一人一人を知りたい、もっともっと子供の思いに近づいて、子供を理解したいという思いでいっぱいです。
では、どうすればそれが出来るのか、どう向き合っていけばそれができるのか?

そのお母さんも子どもとの向き合い方にとても悩んでいました。「なんで、なんで、と思っているとついつい子供を問いただすようになってしまい、子供の心の内に触れることは出来ず、どんどん子供から離れてしまう様な印象を持たれたそうです。その時たまたま子供の隣に座ってみたら、子供が何を見ようとしていたのか、子どもの気持ちに少し触れることができた」ということでした。些細な事かもしれませんが、そのお母さんにとっては、自分の立ち位置を変える機会となった大きな発見でした。

子ども達の世界は優しさにあふれています。その優しさに少しでも触れることができると、心が豊かになります。その優しさは大人の目標です。

私達保育者は、子どものつぶやきに耳を傾け、子どもの思いを知る努力をしていかなければなりません。それと同時に保育者は、「子ども達に感動できる心」をいつも持ち続けたいと思っています。その心を持ち続けることが、「子どもに学ぶ」ことに繋がっていくのではないかと考えています。
新小岩幼稚園は、子どもの心に寄り添い、子ども達と共に学び合える場にしていきたいと願って、日々保育をしています。
新小岩幼稚園 園長
千葉 優子