劇の会~年少組エピソード・保護者感想~

『ふたりで』
年少組の劇活動では取り組みを通して、
今まで関わる事の少なかった子や、
遊んだ事のない子とも出会い、一緒の役をやったり
1つの劇を取り組むうえで教え合ったりして
関わりを深めて欲しいというねらいがあり、
保育をしていました
劇活動の中で、1つの出会いがありましたので
ご紹介します
りす役のR君と、S君
劇の活動で同じ役になるまでは、一緒に遊ぶ事や
関わりも少なかった二人でした
最初は、保育者が「S君にも教えてあげてね」等の
仲介がないと関わりを持つ事が出来ませんでしたが、
取り組みを重ねて行くと
「こっちだよ!」
「一緒にやろう!」等、自分たちだけでも教え合う様子が
出てきました

そんな中でR君が休みでS君が一人でりす役を
やる事になりました
練習をする前にS君に…
「今日はR君がお休みだから一人でできそう?」と聞くと
「出来る!」と自信満々に答えが返ってきました
しかし、実際にクラスのみんなで劇を通してやる時
りす役の出番になってもS君は出て来る事が出来ませんでした
活動が終わって、S君にどうしたのか聞いてみると
「R君とやりたい」と答えが返ってきました
今までは一人でも誰がいても、自分のやりたい役をやっていた
S君でしたが、取り組みを通してR君の事が目当てに
なっていたことに驚きました
S君に「明日はR君、来てくれるといいね」と言うと、
「うん!ふたりでやる!」と言っていました。
翌日、R君が来るとS君の喜ぶ姿があり、
劇活動でも二人でりす役をやり通す姿が
ありました

<保育者の学び>
劇活動を通して、相手の存在を知り
教え合ったり、セリフを言う、リズムをするなど
同じ事をする事で関わりが深まっていくのだなと
二人を見て感じました

『できるようになった!』
劇活動を通して、様々な事を取り組んでいきました
例えば、「お客さんに聞こえる声でやり取りをする」で
あったり、「物語の筋を理解して、自分の出番の順番が分かる」
などがあります
他にも本園では、各動物にそれぞれリズムがあります
まずはみんなでそのリズムを取り組みました
その中であった一人の女の子の姿をお伝えします
キツネ役のリズムはスキップのリズムです
スキップはやった事のない子もいれば、
上の兄姉の姿を見て出来るようになっている子など
個人差がありました
その中でYちゃんは、見様見真似で取り組み始めましたが
ギャロップ(どちらかの足しか先に出ていない)になって
しまう子でした
本人も何か違うと感じているようでした
そこで、出来ている子にお手本になってもらい、
保育者が「こっちの足、こっちの足ってかわりばんこに出すと
出来るようになるよ」と伝えると、その日はぎこちなく足を
かわりばんこに出していました
翌日Yちゃんが登園すると、
「先生、キツネのリズムやって!(ピアノを弾いて)」と
言いに来ました
やってみると、昨日よりも少しずつスムーズにスキップが
出来るようになっていました
「Yちゃん上手になってるよ!と伝えると、
「お家でもやったの!」と答えてくれました
数日、その様子が続き、遂にスキップが出来るように
なりました
Yちゃんがたくさん練習していた事を知っている友だちは
「上手だね!すごい!」と褒めていました
褒められたYちゃんはとても嬉しそうでした
いろんな役を取り組んだ後に、お家の人に何の役を
見せたいかをYちゃんに聞くと「キツネ!」とすぐに
答えました
理由を聞いてみると、「スキップを見て欲しい」と
言っていました
当日はお父さんに見てもらいとても満足した様子でした

<保育者の学び>
出来なかった事が出来るようになった喜び、達成感を感じ
またそれを先生や同じクラスの友だちに認めてもらう事で
自信を持つ事で次の取り組みへの意欲に繋がっていく事が
素晴らしいなと思いました
また、そんな姿をお家の方に見てもらうという
劇活動は子ども達にとっては、とても大きな手ごたえを
感じた行事であったとYちゃんを見て改めて感じました

劇の会~保護者感想文~

<年少組>
毎日♪りんりんりすが~と歌って手をグーにして役になりきって
家でもやっていました。
また、りす役だけでなく、うさぎやたぬき等にもなって、
劇前日まで家でも楽しんでいました。
当日は、お父さんが見に行き、私はビデオで楽しませて
いただきました。本番では、あまり緊張した様子もなく
大きな声で歌ったり、楽しんでりす役をしている姿は
堂々としていて感動しました。
劇の会終了後は、何度も「ビデオ見せてー!」と言ってきて
繰り返し楽しんでいました。
父も母も劇をやらされるので、歌などすべて覚えてしまいました(笑)
息子は先生の様に、「ここに立つの!」と指示してきたり、
歌が間違っていたら「ちがうよ~!」と正しい歌詞を
教えてくれたりと、終了後も家族みんなで
楽しませていただきました。
このコロナ禍の中、中止にせず開催していただき、
本当にありがとうございました!!
そして、前日のお電話で朝の受け入れのご配慮まで
していただき、ありがとうございました!!

<年少組>
劇の会を無事開催していただき、ありがとうございました。
役が決まった頃から家でもクマのリズムをやっていたり
台詞を言ったりして、とても楽しみにしている様でした。
当日ものびのびとリズムをして、待っている時も
しっかり椅子に座っていられて、とても成長を感じました。
(家だと10秒も続けて座ってないです。)
歌も楽しそうに歌っていて、こちらも嬉しくなりました。
帰って来てからも、楽しかった!と言っていたので、
良かったと思います。
ありがとうございました。

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shinkoiwa_kinder